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    ファンタジスタ〜K氏のこと〜

    • 2017.01.24 Tuesday
    • 01:46

    この映画の主人公はいうまでもなくふたりの姉妹だが、他にもとりわけ大きな人物がいる。

    映画を観た人のアンケートで「友だちになりたくない人」断トツナンバーワン、非好感度92%(推定)を誇るK氏である。

     

     

    映画をまだ観ていない人もいるだろうからあまり詳しくは書かないが、観た人は一様にK氏に強烈な印象を受けるらしい。試写会で観たある人は、隣で鑑賞していたアイヌ女性が「なんだコイツ!」と舌打ちするのにビビったとか。

    またある配給氏は「どうにも不愉快。少しでも彼のシーンを切って欲しい」などとのたまった。完成した作品に対して配給が作品プロデューサーよろしくそういった言質に及ぶことがそもそも筋違いであり、ワシとしては頑として切らなかったわけだが、それくらいのインパクトをK氏は作品に対して持っていたことは確かである。そのインパクトがなければ作品は成立しなかったとさえ思っている。

     

    べつに世辞を弄するわけではないが、そんな彼はとても(少なくともワシにとっては)魅力的な男である。

    被写体として?映画のための登場人物として?

    無論それもあるが、今回の映画では被写体と自分の知る人としての価値は殆ど等価だ。そういう意味ではこの作品においてすべてがワシの価値観と一致している。(誤解を避けるために念の為に云っておけば、登場人物たちの言説すべてをワシが支持するものではないが。)

     

    パンフレットでも少し触れたが、彼はワシにとって宿敵であり同時に同志でもある。

    彼は奥深くも鋭い思索家であり、批評家である。その点においてワシなどはとても及ばない。そして、即座に人を見抜く。そういったところは根がどこまでもお人好しでノホホンに出来てるワシなどとはハナから出来が違うのである。

    じつは、撮影中には彼はそのワシをしてハラワタが煮えくり返って脂ギトギトの煮込みが出来てしまうくらいに刺激してくれたが、それでも彼は一言で云って「ラブリー」なんである。

    なによりも率直で、真摯ですらある。それは自分自身に対して。

    誰に嫌われようが友人が何人去っていこうが、自分を貫く。そこには彼の緻密な価値観とそれを信じて疑わない愚直さしかない。

    こう書くとまるで暗く神経質で偏狭な男みたいだが、実際は陽気でノーテンキな面も持ち合わせている。これがラブリーでなくてなんであろうか。

    そんな彼をワシは半歩(一歩半くらいか?)退いて撮り、描いた。

    実際、この映画を観て「K氏はこれを観たんですか?大丈夫なんですか?」と心配する向きもあった。

    そのたびにワシは「まだ観てないけど、大丈夫だよ、絶対」などと応じていた。

     

    そしてユーロでの終映前日になってようやく彼は映画を観に来た。

    その日の終映後、旧知の若きアイヌ女性ふたりと劇場前で話していたら、やはり彼の話になった。そこへ離れたところにいた彼がフラーっと近づいてきた。

    その時のふたりの反応といったら!

    「あ、ヤバイヤバイ、来た来た!うわー、どうしよう…」
    などと顔が引きつり、まるで危険人物扱い。
    これには大笑いしてしまった。
    して、その後、彼は細君(というガラではないが)と一緒に我が家へ来てくれた。それもお祝いに高級なシャンパンなぞ携えて。
    どっちにしてもワシはこの夜、彼とはとことん語りあいたいと思っていた。
    結果、明け方にはワシは顔はボコボコになりK氏も血まみれとなってパトカーがやってくる仕儀となった。
    …となれば面白いかもしれないが、残念ながらそうはならなかった。
    実際は彼はワシと同じくらい上機嫌で、極めて友好的な、まるで友情を確かめ合うような(こう書くと若干キモい)ステキな(うわー)夜となったのであった。
    じつはそうなることをワシは確信していた。
    なんとなれば、(手前味噌だが)ワシはそれだけの作品を作ったと思えたし、またそれが批判されても正面から受け止めてがっぷり四つに組む覚悟があったからだ。
    もっと正直に言えば、ワシとは別のアプローチで彼女たちと真剣勝負してきた彼に対して、「これでどうだ!文句ないだろう?」という自信と開き直りがあったからだ。
    彼はといえば、「言いたいこともいっぱいあるけどさ…」といいつつも、それを言わなかった。
    稀代の批評家である彼にすれば、きっといろいろ言えただろうが言わなかった。
    それはご祝儀で?
    彼はツイッターで(ワシ自身はツイッターにはほとんどアクセスしないが)批評をけっこうアップしている。
    そしてそれは、けっこう面白い。
    何時の日か彼は、なにがしかの「kapiapa」批評をアップしてくれるかもしれない。
    それを読むのを密かに楽しみにしている。

    ※興味ある人はツイッター「リウカカント」で。

     

     

     

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